法人税・所得税

法人税の適用事業所得額とは何ですか?計算方法を教えてください。
法人税の適用事業所得額(以下、適用事業所得額)とは、法人が経営活動によって得た所得を計算する上で基礎となる金額のことを指します。法人は、所得税法に基づいて課税されるため、適用事業所得額の計算が重要です。
適用事業所得額の計算方法は、以下の手順で行われます。
1. 売上高から直接原価を差し引いた金額=経常利益
2. 経常利益に固定費用(賃借料、減価償却費、人件費、広告費など)を加えた金額=税引前当期純利益
3. 税引前当期純利益に、損金積立金・損失金を加え、前期繰越欠損金を差し引くことで、所得金額を算出する。
第1ステップ: 売上高から直接原価を差し引いた金額=経常利益
まず、売上高から直接原価を差し引いた金額を計算します。直接原価とは、製品やサービスを提供するために直接的に必要な費用(材料費、労務費、外注費、製造費用など)を指します。これを差し引いた金額が、経常利益です。
例えば、ある法人が昨年度の売上高が1億円、直接原価が6000万円だった場合、経常利益は、4000万円となります。
第2ステップ: 経常利益に固定費用(賃貸料、減価償却費、人件費、広告費など)を加えた金額=税引前当期純利益
次に、法人が経常利益に対して支払わなければならない固定費用を考慮した金額を算出します。固定費用には、賃貸料、減価償却費、人件費、広告費などが含まれます。
例えば、前述の法人の場合、経費として2000万円の固定費用があった場合、税引前当期純利益は、経常利益の4000万円に加え、2000万円が加算されて、6000万円となります。
第3ステップ: 税引前当期純利益に、損金積立金・損失金を加え、前期繰越欠損金を差し引くことで、所得金額を算出する。
最後に、税引前当期純利益に損金積立金や損失金などを加味し、前期に未償還の欠損金がある場合には、それを差し引くことで所得金額を算出します。
例えば、前述の法人が法人税する前年度に10百万円の損失があった場合、前年度の欠損金を計上する必要があります。その場合、所得金額は、税引前当期純利益6000万円から損失金1000万円を差し引き、前年度の欠損金が1000万円の場合、所得金額は5000万円となります。
このように、法人は経常利益に加え、固定費用や損失金、欠損金などを考慮して適用事業所得額が決まります。
適用事業所得額の計算方法を把握することで、正確な税金の計算ができるようになります。また、適用事業所得額は会計年度ごとに計算されるため、正確な記録や帳簿管理が必要です。
おすすめ法律相談

妻が精神疾患を患っており、毎日騒音トラブルが発生しています。結婚生活2年で子供はいません。私は役員として働いており、妻は専業主婦です。妻は離婚に応じてくれず、精神科医の診断書を取って現在調停中です。配偶者負担額や財産分与はどのように進めるのでしょうか。
まず、精神疾患を患っている妻との離婚については、専門家である精神科医の診断書を...

オリジナルマークの商標登録を申請したが、競合他社から反対され、商標権の侵害問題になり、不正競争防止法と著作権法の両方が違反されているので、相談したい。
まず、オリジナルマークの商標登録についてですが、商標登録は、同種の商品または役...

Dさんは、旅行会社社長です。最近、一部の客から、旅行代金不払いやキャンセルの際の返金問題が発生しています。Dさんは、この問題を解決するために、観光業・ホテル・旅館関連法規に基づいて、どのような対策を取るべきでしょうか。
Dさんが抱える問題は、旅行代金の不払いやキャンセルの際の返金に関するものです。...

Gさんのストーカー問題について Gさんは、薬局で働く30代女性で、男性からしつこくアプローチされ、その後も様子を見られるようになり、付きまとわれるようになりました。Gさんは、この男性と上手く付き合えるようにしてストーカー行為が収まらないか考えたいと思っています。
ストーカー行為は、被害者にとって長期にわたる悩みや心的苦痛を引き起こす重大な問...

社外取締役と内部告発制度について F社の株主であるFさんが、社外取締役と内部告発制度について相談してきました。Fさんは、取締役の不正行為や違法な行為が行われている可能性があるため、内部告発制度を利用したいと考えています。また、社外取締役にも興味があるため、社外取締役の役割や選任の方法についても知りたいとのことです。
まず、社外取締役とは、株主から選任された取締役のことであり、内部から選任される...

夫が借金を抱えており、私にも多額の借金が残されています。夫との関係を継続することが難しく、離婚を考えています。しかし、借金問題や財産分割が心配で、話し合いにもまとまりません。どうすれば借金問題を解決し、離婚が進められるでしょうか。
まず、夫が抱える借金についてですが、婚姻財産制度に基づくと、一般的に夫婦は財産...