知的財産権(特許・著作権など)
自分が撮影した写真を、インターネット上で不正コピーされた場合、どのように対処すれば良いでしょうか?
まず初めに、不正コピーされた写真は著作権法に基づき、著作物として保護されています。そのため不正コピーされた場合、著作権侵害となります。
著作権法では、著作権者は自らの著作物の複製物を撮影、録音等の方法で作成することができる旨の規定がありますが、それでも著作権は保護されます。つまり、自分が撮影した写真であっても、不正コピーをされた場合、著作者である自分の権利が侵害されたことになります。
したがって、不正コピーされた写真を発見した場合、まずは著作権者である自分が被害を受けたということを確認し、その上で次の対応をすることが必要です。
まずは、不正コピーされた写真が掲載されているサイトの運営者に対して、著作権侵害についての削除依頼を行いましょう。これには、著作権者が運営者に問い合わせる前に、当該ウェブサイトに掲載されている不正コピーされた写真のURLをメモすることが必要です。
削除依頼については、具体的な手順が複数ありますが、主に以下の3つの方法があります。
1.情報提供者による対応
不正コピーされた写真が掲載されているサイトの運営者に対して、直接削除依頼を行う方法です。この場合、著作権者が直接運営者に対して依頼することで、違法行為を早く摘発できる可能性が高まります。削除依頼は、サイト内の問い合わせ窓口から行うこともできますが、場合によってはメールやFAXで送信する必要があります。依頼内容に関しては、著作権侵害として削除することを求めた内容を具体的に記述する必要があります。
2.知的財産センターによる対応
不正コピーされた写真が運用されているインターネット上には、著作権に関する情報を法的にサポートする機関があります。これらの機関に、不正コピーされた写真が掲載されているサイトを報告することもできます。近年、著作権侵害の摘発・消費者教育などを行う著作権情報センター Japan Copyright Office (JCO)が設立されたことで、こうした対策が進んでいます。
また、Googleでは、著作権侵害に関する情報収集や運営者との接触を行うための訴訟対応部署もあります。Google検索エンジンで配信されている不正コピーされた写真があれば、対応してくれる可能性が高いです。
3.著作権侵害の報告センターによる対応
国土交通省が運営する「著作権侵害の報告センター」も利用できます。このセンターは、著作権侵害行為を発見した人が報告することができるサイトで、ユーザーからの報告内容を基に、違法なサイトや個人を摘発する取り組みを行っています。
これらの方法で削除依頼を行う場合、削除されるまでに時間がかかることがありますので、あくまで早期の対応が必要です。
その他にも、損害賠償請求を行うこともできます。著作権侵害の被害者は、被害の程度に応じて、損害賠償を請求することができます。ただし、損害が認められるためには、被害者が不正コピーされた写真の実際のダメージを証明する必要があります。
以上、自分が撮影した写真が不正コピーされた場合の対処法について述べました。著作権は法律に基づき、保護されていますので、著作物が不正にコピーされた場合は、適切な対応を行い、著作権侵害の被害を最小限に抑えることが重要です。
おすすめ法律相談
医療費の支払いに関する相談 Bさんは、過去に受けた手術の医療費が高く、まだ支払えていない。支払い方法を相談したいと思っている。
Bさんが過去に受けた手術の医療費が高額である場合、その支払いについては種々の方...
D社は業績が好調だが、社員に業績への貢献意識を持たせる方法が分からない。企業再建に向けた社員教育のアドバイスをもらいたい。
企業再建を目指す上で、社員の貢献意識を高めることは非常に重要な課題となります。...
杉山 節子さん(会社員、29歳)は、夫が浮気をしていることを知り、離婚を考えています。しかし、杉山さんは妊娠しており、子供が誕生する前に離婚をすることで、生活に不安を感じています。また、夫には収入があるものの、杉山さん自身はパートtimeで働いており、自活が難しいと考えているため、離婚後の生活についても不安があります。杉山さんが、離婚後の生活について法律相談を行いたいと思っています。
杉山さんが離婚後の生活について法律相談をされたい理由は理解できます。日本の法律...
Cさんは、夫と子どもとの3人家族です。最近、夫が不倫をし、離婚することになりました。彼女は、家と車がある資産分与を求めます。しかし、彼女はパートタイムで働いており、夫よりも稼いでいません。
Cさんが夫婦間での離婚協議の際に資産分与を求めることは、日本の民法に基づく配偶...
自己破産した場合、再スタートするためのアドバイスを教えてください。 Eさんは20代女性で、大学病院で働いていますが、薬物依存症の治療のために入院し、借金が大幅に増加し、自己破産を申し立てることになりました。
自己破産とは、借金などの債務が返済不能に陥り、債務整理の一種として弁護士に申し...
私は会社でIT担当の社員として働いています。最近、私が管理するシステムに不正アクセスがあり、顧客の個人情報が漏洩してしまいました。このことが原因で名誉毀損の疑いがあると社長から言われ、退職を勧められました。自分が担当していたシステムに問題があると思っていますが、弁護士に相談してどうすれば良いでしょうか。
まず、不正アクセスや個人情報の漏えい、名誉毀損の疑いがある事案については、犯罪...