インターネット犯罪

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SNSに掲載されたわいせつ画像をダウンロードし、保存していたところ、警察に発見され、捜査を受けた状況です。

まず、一般的に、わいせつ画像とは、わいせつな性的行動または性器を露出する画像を指します。わいせつ画像に関しては、刑法第176条に規定され、所持や頒布、公然陳列等に対して禁止されています。また、わいせつ画像の定義については、一定以上の露出度があるものが該当するとされています。



具体的に言えば、わいせつ画像とは、性器等のアップ画像や、下着などを着用しているが、見えそうな状態の画像、横たわった体勢で胸が見えている画像など、露出度が一定のラインを越えた画像であるとされています。



そこで、今回のケースについて見ていきます。



まず、SNSに掲載されたわいせつ画像をダウンロードし、保存していたという事実があります。この行為は、わいせつ画像の所持という犯罪に該当します。刑法第176条では、「猥褻な文書、図画、器物又は他の物を頒布、公然陳列又は儲蓄し、又は留保し、又は公然に表示する行為」と定義されており、SNSに掲載されたわいせつ画像をダウンロードして保存する行為は、この定義に該当します。



また、わいせつ画像の所持という犯罪自体は、法律上重大視されるため、罰則も厳しいです。具体的には、刑法第176条第1項により、わいせつ画像の所持に対しては、2年以下の懲役または200万円以下の罰金が科せられます。



では、警察に発見された場合には、どのような手続きが取られるのでしょうか。



警察がわいせつ画像の所持に関して捜査をする場合、まずは、通常の捜査と同様、家宅捜索等が行われます。この際には、捜査官が容疑者の自宅等に侵入して、わいせつ画像を探し出すことになります。



もし、容疑者が自らわいせつ画像を提供する場合には、容疑者尋問が行われます。また、嫌疑が強い容疑者に関しては、逮捕状が発出され、検察庁に送致されることもあり得ます。



ただし、わいせつ画像の所持に関しては、証拠の確定がしやすいため、容疑者の供述や自白がなくとも、証拠があれば有罪となる場合があります。具体的には、PC等の電子機器のハードディスクやSDカード等から、ダウンロードしたわいせつ画像が発見された場合には、証拠となる可能性が高いため、逆に事実を隠蔽することは難しくなります。



また、以上に述べた通り、わいせつ画像の所持は、法律により禁止されているため、容疑者が逮捕・裁判になっても、無罪になることは難しいでしょう。



なお、相手が18歳未満のわいせつ画像を所持している場合には、刑法第176条2項により、5年以上の懲役が科せられる場合があります。また、頒布や販売、制作、輸入・走行等の場合には、さらに重い刑罰が科せられる可能性があります。



以上のように、わいせつ画像の所持は、立派な犯罪行為であり、重い罰則が科されることがあります。SNS等で多くのわいせつ画像が出回っている現在、注意が必要です。また、わいせつ画像に関しては、モラルや常識的に許されない行為であるため、徹底的に自制することが大切です。

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