知的財産権(特許・著作権など)

...
自分が作詞・作曲した曲が、第三者によって盗作されていることを知りました。この場合、著作権法に基づく対処法は何でしょうか?

著作権法に基づいた対処法について解説しましょう。



1. 相手が誰であるか確認する



まず最初に行うべきことは、自分の曲が盗作された相手が誰であるかを確認することです。相手が企業である場合は、著作権侵害をしていることを直接訴えることができます。個人の場合は、名前や住所、連絡先などを特定する必要があります。相手が別国に住んでいる場合は、その国の著作権法を調べたり、弁護士に相談するなどして対応する必要があります。



2. 証拠を揃える



次に行うべきことは、証拠を揃えることです。自分が曲を作った日時や作成過程についての記録や、自分が作曲した曲の楽譜、音源、歌詞などのコピーを用意しましょう。そして、盗作された曲と自分が作詞・作曲した曲を比較することで、明らかな類似点や盗作の痕跡などを探し出します。



3. 相手に対して接触する



証拠を揃えたら、盗作を行っている相手に接触するべきです。まず、曲が盗作されたことを相手に知らせ、正当な賠償を求めます。相手が企業であれば、法務部門や著作権担当者に直接連絡して、自分が曲を作ったこと、盗作されたこと、賠償請求の旨を通告し、相手側の返答を待ちます。相手側と話し合いが進まない場合は、法的手段を検討する必要があります。



4. 法的手段を検討する



もし相手が自分の曲を勝手に使用している場合、著作権侵害を行っていることになります。このような場合、民事訴訟によって訴えを起こすことが可能です。具体的な手順は以下の通りです。



(1) 自分が作詞・作曲した曲に対する著作権があることを証明する

まずはじめに、自分が作詞・作曲した曲に対する著作権があることを証明する必要があります。自分が作成した曲の著作権があることを証明するには、著作権登録を済ませることが望ましいです。著作権登録を行なうと、登録日から法的に保護されることになります。しかし、著作権登録をしていなくても、実際に曲を作った日時や作成過程についての記録、楽譜、音源、歌詞などの証拠を用いて、著作権を主張することができます。



(2) 著作権侵害があったと主張する

次に、曲が盗作されたことを主張する必要があります。盗作行為があった場合、著作権侵害が発生します。盗作された曲と自分が作詞・作曲した曲の類似度を調べ、盗作されたことを証明するための証拠を揃えましょう。



(3) 相手に対して損害賠償や差止め命令を求める

最後に、相手に対して損害賠償や差止め命令を求めることができます。損害賠償については、自分が直接被害を受けた分、相当額を求めることができます。また、同じ曲を使用した場合、自分が利益を得られる可能性があるため、利益相殺請求も求めることができます。差止め命令については、相手に対して曲の使用を禁止するよう求めることができます。



以上が、自分が作詞・作曲した曲が盗作された場合の著作権法に基づく対処法になります。ただし、法的手続きを進める場合は、弁護士や専門家の支援を受け、正当な対処を行うことが大切です。

おすすめ法律相談

C社の株主総会で、株主が取締役の人選について異議を唱えましたが、異議が退けられました。この場合、株主が取締役に対して何か行動を起こせるのでしょうか?

株主総会において、株主が取締役の人選について異議を唱えた場合、その異議は取締役...

友人と共同で不動産を所有しているが、同居人が借金をして差し押さえられた場合、共有する不動産にも差し押さえがかかるのか不安である

友人と共同で不動産を所有する場合、それぞれが持つ権利については、把握しておく必...

Jさんは、飲食店で勝手にサービス料がつけられ、金額が高くなってしまったという被害を受けています。「消費者トラブル・クレーム対応」についての相談です。

消費者が飲食店で勝手にサービス料がつけられ、金額が高くなってしまった場合につい...

ある男性からストーカー被害にあっています。被害届を出したいのですが、本人が職場近くで働いているため、企業秘密が流出するのが不安で、どうしたらいいかわかりません。

ストーカー被害は、近年社会問題として取り上げられるようになってきています。被害...

私は、フランチャイズ契約を締結し、新しい店舗を開業する予定です。契約書には、出店に関する規定が記載されているため、地元の自治体の許可が必要です。自治体から許可を得るプロセスを正式に通知する方法はありますか。

フランチャイズ契約を締結し、新しい店舗を開業する場合、出店に関する規定に従う必...

保証人になったにもかかわらず、家賃が滞納してしまいました。どうしても支払えない場合、保証人にはどのような責任があるのでしょうか?

保証人に関する法的な責任は、借り手が返済能力を失った場合に保証人が債務不履行と...

自転車で運転免許を持たない未成年者にはねられ、手術や通院が必要な怪我を負った。加害者は未成年であり保険も加入していないため、どのように対応すれば良いか知りたい。

まず、被害者が自転車で運転免許を持たない未成年者にはねられ、手術や通院が必要な...

Bさん Bさんは、夫からの暴力や嫌がらせに悩まされている。 2. 離婚調停を行う場合、夫の暴力の証拠をどうやって揃えるか。

Bさんが夫からの暴力や嫌がらせに悩まされている場合、その状況を改善する方法の一...

Bさんからの法律相談 Bさんは、夫と共に遺産分割協議を進めている。しかし、夫の妹が既婚者であり、夫妻との間に子どももいるため、分割協議が進まなくなっている。妹の夫婦は、夫の妹が相続する遺産分割協議には同意しているが、自分たちの子どもも遺産分割協議に参加させ、相続分を確保したいと主張しているため、話がまとまらないと悩んでいる。

Bさんからの相談に対して、遺産分割協議に関する基本的な法律知識や対策を紹介して...

Fさんは、大学院生で、環境保護活動に参加しています。彼女は、学生時代に一緒だった友人が、不法投棄行為を行っていることを知りました。彼女は、友人に何かできることがあるのか、また、環境犯罪の訴追方法について相談したいと思います。

Fさんが知り得た友人の不法投棄行為は、環境に対して大きな悪影響を及ぼしうる重大...