賃貸借契約・トラブル
鍵の受け渡しをするとき、不動産業者から敷金・礼金以外に現金を要求され、驚きました。これは法律的に違反しているのでしょうか?
まず、敷金・礼金以外の現金を要求された場合について、法律的に違反する可能性がある点について検討してみましょう。
借主と不動産業者との間で賃貸契約が成立する際には、敷金および礼金以外の金銭の受領について、賃貸借契約法(以下、「賃借法」という)などに規定があります。
まず、賃借法第18条には、「契約締結前において借主から現金若しくは物品の譲渡を受け、又はその代金を借主に対して前払いすることがあつてはならない。但し、当該契約が規定する家賃及び敷金を除くほかの金員についてはこの限りでない」と規定されています。
つまり、不動産業者が賃借法18条に違反せず現金以外の金銭を受領するためには、その金額が「契約締結前」という条件を除く、賃料や敷金以外の金銭であることが条件になります。
また、賃借不動産総覧における「名称及び標識に関する規定」には、「賃借不動産に関して広告をする場合において、広告には必ず不動産業者の名称及び標識が記載されていることが求められています。
以上のように、賃貸に関する取引において法律に違反しないためには、不動産業者が規定する金銭については明確に説明の上、受領するとともに、賃借不動産総覧に適切な記載を行う必要があります。
なお、賃借法に基づいて敷金および礼金の扱いが定められています。
敷金については、敷金を受領した場合、不動産業者は敷金の預託期間を法定の期間内(区分所有住宅等については2週間、分譲マンションを除く一般の賃借物件については1か月)に履行し、更に、賃料等の未払債金等に充当されていない旨の確認票を交付する義務があります(賃借法第19条)。礼金については、借主に対して返還義務がないため、返還のための手続きは不要です。
以上の法的な取り決めから、敷金・礼金以外の現金を要求すること自体は違法ではないものの、賃借法を遵守しながら適切な説明と記載の場合のみ受領が可能です。また、不動産業者が敷金に関する法定の義務を怠り、借主に敷金や礼金等を返還しない等の不適切な取引を行う場合には、借主が民事訴訟等によって敷金や礼金等の返還を請求することができます。
以上のポイントを踏まえた上で、鍵の受け渡しをする場合には、敷金・礼金以外の金銭の要求がなされた場合には、借主が注意して対応することが必要です。
おすすめ法律相談
養子縁組を希望する子供たちに対して、どのような支援をすればよいか知りたい Jさんは恵まれない家庭環境で育っている子供たちを支援する団体のメンバーです。その中には養子縁組を希望する子供たちもいます。子供たちに対して、どのような支援をすればよいでしょうか?
養子縁組は、現在の法律においては、生物学的な親子関係を断ち切り、縁組家庭による...
遺産相続に際して、故人が残した不動産に関して相続権を主張する親族間において、実質的に利用している者が誰であり、次にその不動産を引き継ぐことができるかどうかについて相談したい。
遺産相続に際して、故人が残した不動産に関して相続権を主張する親族間において、実...
契約書による財産移転問題について。父親が亡くなったため、相続人の兄弟たちと不動産や預金の財産移転に関して話し合いをしている。一部の兄弟が不動産を売却する必要があるとし、契約書を作っているが、売却先が相手にするに値しない業者だった場合にどうするか悩んでいる。
相続に関する問題において、最初に考慮するべき法的原則は、相続財産を含む財産の所...
生まれつき障がいがあり、親に代わって障がい者手帳の申請をする必要があります。手帳の取得に必要な手続きや書類について教えてください。
生まれつき障がいを持つ方が障がい者手帳を取得する場合、まず必要となるのは手帳の...
青色申告制度を利用しているが、法人税の申告にも利用できるのか知りたい。また、青色申告制度のメリットやデメリットについても教えてほしい。
青色申告制度は、個人事業主が所得税の申告を簡易化するために設けられた制度です。...
「留学生で、奨学金を組んでいたのですが、病気にかかり、帰国を余儀なくされることになりました。しかし、奨学金の返済方法についてどうすればいいでしょうか?」
留学生が奨学金を組んでいて、病気などの理由で帰国を余儀なくされた場合、奨学金の...
Sさんは、日本に住む外国人で、日本人の配偶者が養育費を支払わず、子供と一緒に暮らすために困っています。彼はどのような法的手段を取ることができますか?
問題点の整理 この問題は、以下のような問題点を抱えています。 1. 日本人...
ネットショップで買った商品が届かず、その後、休業になってしまったお店から配送通知が来た場合、商品は届くのでしょうか?また、届かない場合どうすればいいですか?
ネットショップで買った商品が届かず、その後、休業になってしまったお店から配送通...
Hさんは70歳の男性で、全身麻酔を受けた後に目が覚めたとき、口内に傷や歯の欠損が見つかりました。このような医療事故が起こった場合、どのような対応が必要なのでしょうか?
医療事故は、医療行為を提供する医師、看護師、薬剤師、歯科医師など医療従事者が、...
Gさんは、独立してクリーニング店を経営している。最近、ある製品が火災を引き起こす可能性があることを発見したため、取り扱いを中止し、コンプライアンス部門に報告した。しかし、メーカーや業界団体からの圧力を受け、どう対応したらよいか悩んでいる。
Gさんが運営するクリーニング店で、取り扱っていた製品が火災を引き起こす可能性が...