不動産取引・登記
共有名義人による物件の売却について Eさんは、共有名義人である親が亡くなり、残された不動産を売却するために相談に来ました。共有名義人は3人おり、全員の合意を得なければ売却ができないとのことです。Eさんはどのように進めればいいでしょうか。
まず、物件の売却に関する手続きを行う前に、共有名義人間で話し合いを進めることが必要です。共有名義人全員が売却に合意することが重要です。一方的に売却を行うことはできません。
共有名義人全員の合意が得られた場合、次に土地家屋登記簿から共有名義人を削除し、新たな名義人を登録する必要があります。この登記手続きを行うには、売買契約書や委任状が必要となります。
また、共有名義人のうち、直近の五年間の間に取得税が課せられた場合、売却にあたっては取得税が申告・納付されていることも求められます。さらに、相続税が課税される場合には、相続税の申告・納付をする必要があります。
加えて、共有名義人のうち未成年者や後見人の立場にある者が含まれている場合には、裁判所の許可を得る必要があることがあります。ここでも事前に確認が必要となるでしょう。
以上のような手続きを行い、全共有名義人間で合意が得られた場合には、不動産を売却する手続きが可能となります。
その際には、売買契約書を作成し、公正証書や弁護士による認証を行うことが望ましいです。これにより、後日のトラブルや紛争を防ぐことができます。
また、税金や手数料の支払いに関する手続きも必要となることがあります。売却価格の80%は課税対象となるため、税金や手数料の支払い額は、その課税対象額に基づいて計算されます。
以上のように、共有名義人による不動産の売却には、多くの手続きが必要となります。共有名義人全員の合意を得たうえで、法的な手続きに従って進めることが大切です。売却に関する手続きが完了したら、残された資産を適切に処理し、家族間で円満に話し合いを進めることも大切です。
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