個人情報・プライバシー問題

学校で出された課題で、友人の個人情報を含む調査結果を提出することになったが、友人の許可が得られていない。どうすればいいか相談したい。
友人の個人情報を含む調査結果を提出することについて、友人の許可が得られていない場合、個人情報保護法に違反する可能性があり、法的なリスクが生じるため、注意が必要です。友人の個人情報とは、氏名、住所、電話番号、メールアドレスなど、直接的、間接的に特定できる情報のことを指します。
個人情報保護法では、個人情報を収集、利用、提供する場合には、本人の同意を得ることが原則とされています。また、同意がない場合には、法律に定められた例外の規定に該当する必要があります。
調査結果を提出する場合には、以下の点に注意する必要があります。
1.個人情報保護法に基づく例外の規定があるか確認する
個人情報保護法には、個人情報を収集、利用、提供する場合に本人の同意が必要であるとする原則に対し、別途例外が規定されています。例外に該当する場合には、同意を得ることなく個人情報を収集、利用、提供することができます。
例外に該当する規定として、以下があります。
・個人情報保護委員会規則で定める場合
・法令に基づく場合
・人の生命、身体または財産の保護のために必要な場合で、本人の同意を得ることが困難な場合
・国の権限行使に伴う公的な業務の遂行のために必要な場合で、本人の同意を得ることが適当でない場合
・国の機関若しくは地方公共団体若しくはその委託を受けた者が、国の権限行使に伴って地方公共団体若しくはその委託を受けた者に対する業務を遂行することに必要な場合で、本人の同意を得ることが適当でない場合
これらの例外に該当する場合は、同意を得ることなく友人の個人情報を提供することができます。
2.研究等の事業として個人情報を利用する場合の注意
研究や調査等の事業として、個人情報を取り扱う場合には、個人情報保護法に基づく「研究等の事業に係る個人情報の保護ガイドライン」に則って、厳格な管理を行う必要があります。特に、個人が識別可能となるような情報を利用する場合には、匿名化や個人が特定できないような方法で利用するなど、十分な配慮が必要です。
3.個人情報の利用目的を明示すること
友人の個人情報を利用する場合には、その目的を明確にし、必要な範囲内で利用することが原則とされています。また、個人情報保護法に基づき、利用目的を公表することが求められています。
4.個人情報を安全に管理すること
個人情報を適切に管理するためには、サイバーセキュリティ対策など、十分な対策が必要です。また、誤りのないように正確に情報を管理し、個人情報を不正アクセスや漏洩から守ることが求められています。
以上の点を踏まえ、友人の個人情報を含む調査結果を提出する前に、個人情報保護法に基づく例外の規定があるか確認し、違反をしないように十分に注意することが必要です。また、友人に同意を得られない場合には、別の方法で調査結果を提出することも検討する必要があります。
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